遊行柳
奥州街道の歴史に思いを馳せましょう。
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- 赤や黄色の紅葉が美しい季節
・冬の那須
- 深々と静かな雪が降る季節
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▼Virtual View ⇒くるくる回して見てください
(“Googleマップで見る”で全画面表示が可能)
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■カオリのレポート |

遊行柳(ゆぎょうやなぎ)見学者はここに車を止めます。
遊行庵という、見学者専用の駐車場です。
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田んぼの中の一角、こんもりとした森の中に遊行柳があります。
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悠久の歴史の中で、老木は何を見てきたのでしょうか?
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近くにある句碑です。
「田一枚植えて立ち去る柳かな」と書いてあります。芭蕉の句です。
[句解釈]
遥かと思っていた柳が目の前にあり、その木陰でしばらく安らかにしていると、いつのまにか、田植えが一枚分終わって早乙女たちの声が消え、ぽつんととり残されてしまった。
それでは、私もここを立ち去って旅を続けるとしよう。
芭蕉は、西行ゆかりの遊行柳に心を寄せ、元禄2年(1689年)4月19日(新暦6月6日)、殺生石を見物したあと遊行柳に立ち寄りました。
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こちらの句碑には、「柳散り清水涸れ石処々」と書いてあります。
蕪村の句です。
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投句箱もありました。
カオリも一句、作ってみたくなりました。
そんな気分にさせる、心安らぐ風景です。
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■地図(“拡大地図を表示”からルート検索が可能) |
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(カオリの注目ポイント)

遊行柳は、奥州街道の宿駅として栄えた芦野にあります。
室町時代、時宗19代尊酷(そんこく)上人がこの地を訪れたとき、柳の精の老翁を、念仏で成仏させたという、宗教上の伝説発祥の地です。
遊行とは、時宗のことを指しています。
古来から多くの人々が訪れており、能楽や謡曲の題材としても取り上げられ、昔から歌枕にもなる名所でした。
元禄の頃、松尾芭蕉が訪れて「奥の細道」に記述されたことで、ますます有名となりました。
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