最近の建売住宅などで良く見られる垣根はレッドロビンという新芽が赤褐色で光沢がありよく目立つ植木です。成長が早く安いので好んで使用されているようですが、カオリはあまり好きではありません。レッドロビンできれいな垣根を作る為には、マメに剪定をする必要があります。それを怠ると高さや幅がバラバラになり、とてもうっとうしい垣根になってしまいます。カオリにはマメに剪定できる自信がありませんし、しかも常緑樹ですから冬でも同じ色で何だかツマラナイ感じです。
その点、ブルーベリーの垣根は四季折々の変化がとても楽しみです。病虫害の心配が少ないので農薬を使う必要もなく、実は収穫してそのまま食べられます。苗木を植え付けて3年位は剪定も必要とせず、庭植え後4~5年で小枝や実を付けて3年位した幹を根元から切りおとす剪定作業を冬場に行ないます。ブルーベリーは寒さにも強く那須にピッタリの植木です。寒さに強い反面、乾燥には弱いという性質もありますが、那須はもともと湿地帯なので心配する必要はないでしょう。なお、ブルーベリーは自家不結実性といって自分の花粉では結実しにくいという性質があります。結実には他品種の花粉が必要で、最低2品種以上をそばに植える必要があります。できれば交互に品種の違うものを植えた方が良いでしょう。
また、ブルーベリーには大きく分けてラビットアイ系とハイブッシュ系の二つの系統があります。この二つを混植しても実がなりづらいので、同じ系統で他品種のものを2品種以上混ぜる必要があります。ラビットアイ系は温暖地向き、ハイブッシュ系は寒冷地向きのブルーベリーで、那須にはハイブッシュ系の方が良いようです。ハイブッシュ系ブルーベリーは強酸性の土でないと生育が悪いので、育てるためには「ピートモス」という酸性土を施す必要があります(注:「ピートモス」は石灰を混合して中和した製品ではなく酸度未調整のものを使用)。植え付け後は乾燥防止のため木の周りにマルチを敷きます。マルチは出来ればバーク(樹皮)または木質チップを使用すれば、分解されにくいので2年くらいはそのまま使用できて便利です。なお、鳥害などの被害果を放置すると過熟になった実に「ミバエ」が卵を産み付けてしまうことがあります。「ミバエ」対策にはタンジー(キク科のハーブ)をあらかじめ混植しておくという方法があります。
ブルーベリーで垣根を作る場合、1mにつき2本は必要となります(ハイブッシュ系ブルーベリーの樹高は1.5m~3mくらい)。カオリは隣家との境界(約28メートル)にズラリと並べたいので、全部で56本のブルーベリーを植えることにしました。ちょっとしたブルーベリー畑のような感じです。このように、たぶんブルーベリーを植える場合には、品種による収穫時期の違いにも留意すると良いでしょう。ハイブッシュ系ブルーベリーは収穫時期によって早生(6月上旬~下旬に収穫)、中生(6月下旬~7月中旬に収穫)、晩生(7月中旬~下旬に収穫)の3つの品種に区分けされます。早生種にはウェイマウス、アーリーブルー、コリンス、スパータンなど、中生種にはブルーレー、バークレー、ブルークロップなど、晩生種にはダロー、レイトブルー、デキシーなどがあります。これらを巧く組み合わせることによって長い期間、収穫を楽しむことが可能となります。カオリは早生種を1つ、中生種を2つ、晩生種を1つ、の計4品種を組み合わせることにしました。なお、品種を混ぜる場合には、どれがどの品種だったか必ず判別が付くようにしておきましょう(名札を付けるなど)。品種名のないものは果樹としての資格が半減すると言われています。
ブルーベリーはジャムにしたり、赤ワイン漬けにしたり、ヨーグルトに混ぜて食べたり、様々な食べ方があります。ブルーベリーの垣根。うまくいくと良いなー。
Let’s Enjoy Nasu with Kaori!
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54. ブルーベリー
家の垣根はブルーベリー。それは、北海道の旭川に住んでいる方から教えて頂いた、とっておきの情報です。旭川では町の景観を保つために町内会の取り決めのようなものがあって、家の垣根はブルーベリーと決められているそうです。春には白い花が咲き、夏には美味しい実を収穫でき、秋には紅葉するブルーベリー。四季様々に表情を変えるブルーベリーは見ていて本当に心が和み、すごく素敵だとのことでした。垣根として植えられたブルーベリーは隣の人と実を分け合い、譲り合い、採り合い、とても楽しいそうです。旭川は町内にもブルーベリーが植え込みとして使用されていて、通学途中の小学生などが実を摘んでいく姿もよく見られるそうです。ああ、何だか想像するだけで素敵な町の情景ですよね!ブルーベリーは挿し木で簡単に増やせるので、那須でも垣根としてブルーベリーが広く普及したらとっても素敵だろうなあなんて想像してしまいます。
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この体験談の読み方
各ページでは、那須での別荘建築について、土地探し・建築家との打合せ・工事・完成後の暮らしの様子などを順に紹介しています。
興味のある部分から読んでいただいても構いませんし、最初から順に読んでいただくと、より流れがつかみやすいと思います。
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How to read this story
Each page shows one step of building the vacation house in Nasu, such as land search, meetings with the architect, construction, and daily life after completion.
You can start from any part you like, but reading in order may help you understand the full flow more clearly.