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42. オープンハウス

オープンハウス
「まだ建築士として駆け出しの頃、建築の仕事が無くてどうしようかと悩んでいたんです。妻には営業をして仕事をとってきなさいとハッパをかけられるし。それで家を建築させて頂いた施主さんにお願いしてオープンハウスを開催させて頂いたんです。それがとても好評で、それから徐々に仕事が来るようになりました」
あるとき、建築士の円谷さんがそんな苦労話をしてくれたときがありました。

「オープンハウスを使って口コミによって建築を受注する」。まだ駆け出しの頃の円谷さんが生み出したそのスタイルは、その後も一貫した経営姿勢として守られているようです。円谷さんの建物を実際に見た方なら誰もが感じることですが、驚くほど高品質であるにも関わらず、適正な価格を実現しています。「本当に良い建物を手頃な価格でより多くの人に供給したい」。円谷さんのその情熱が、独自のスタイルを生み出すことを可能としたのではないでしょうか。

「ウチは専任の営業マンがいないから手頃な価格で住宅を供給できるんです。営業マンが何人もいたり、派手な広告を打ったり、事務所が幾つもあったりしたら、それだけで間接費用が莫大に掛かってしまって、とても高い物件か、もしくは材料費や手間をなるべく抑えた、とても粗悪な物件になってしまいます」
そう円谷さんは口グセのようによくおっしゃっています。確かに理想的な考え方ですが、通常はそのようなやり方では仕事がとれずに、すぐに行き詰ってしまうはずです。一体どうやって円谷さんはお仕事を受注しているのでしょうか?円谷さんが建築の仕事を受注するために行なっていることを、箇条書きにしてみると以下のようになります。
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▼ 円谷さんが建築の仕事を受注するために行なっていること

こうして、円谷さんの評判は口コミによってどんどんと高まり、それを聞きつけたカオリも別荘建築をお願いすることが出来ました。施主と建築関係者と新たな建築依頼者という3者すべてが満足できる一連のプロセスを、自らの活動の中に組み込んで結果を出しているのが、円谷さんのスゴイところだと思います。

施主の皆さんは、自分の建物でオープンハウスを開催することに喜んで協力しているようです(もちろん、強制ではありません)。それは何故かというと、建築をしていく中でどんどん仕上がりが良くなっていくにも関わらず、当初の見積金額通りで仕上げようとする円谷さんの真摯な姿勢に感銘を受けるからです。

ちなみに、オープンハウスや現地見学会に参加する場合は、雑誌等に掲載されている記事を参考にすることも多いかと思います。行くべき価値があるかどうかは、下記の各項目をチェックしてみて欲しいと思います。

  1. 会社名の上に書かれている<>(かっこ)内の項目が何になっているか?
    →<売主>、<管理>などと書かれていたら、その会社は注文を受けて手数料をとったら、あとは地元の工務店に丸投げするような会社かもしれません。特に<管理>と書かれているときは要注意です。別荘を建てたあとの管理もやらせてくれという意味ですので、水道負担金や管理費、自治会費など、高い維持費がかかる別荘になる可能性があります。円谷さんは、<設計・施工・監理>と表示しているようです。最後まで責任を持って面倒を見るとともに、中間マージンを極力抑えた、品質の高い別荘を建築するという意志の顕れです。
  2. 価格が前面に出ていないか?
    →お金第一と考えているとどうしても価格帯が前面に出てきてしまうようです。
  3. 建売住宅や建売別荘が売られていないか?
    →那須高原では「建売はまったく売れない」と言われています。都心では建売も多いですが、人件費の安い那須高原では注文建築が常識です。見学会という名の販売会に参加してしまったら悲惨です。気をつけましょう。
  4. 別荘地も一緒に売られていないか?
    →土地の売買にも手を出しているという証拠です。それらの土地は大抵は町営水道ではなく、独自の井戸水などの場合が多く、土地を買っていざ別荘を建てようとすると、水道負担金や管理費、自治会費などで高い費用がかかることが多いようです。
  5. 標準工期はどれくらいになっているか?
    →工期を明らかにしていない場合は注意が必要です。それらの会社では3ケ月くらいであっという間に建ててしまうような場合が多いようです。ちなみに円谷さんは堂々「5ケ月」という標準工期です(打ち合わせ期間は除いた純粋な工期)。焦って建ててもロクなことはありませんよね。