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Let’s Enjoy Nasu with Kaori!

34. Garbage Issues

ゴミ問題
那須地域は別名「産廃銀座」と呼ばれています。産業廃棄物処分場が乱立する全国有数の場所として有名です。産廃銀座の実態が明るみに出るきっかけとなったのは、1998年8月27日に起こった那須水害で感染性廃棄物が流出した事件でした。那須町豊原丙の「那須プレーリーゾーン」と命名されたリゾート地区の一角にあった処分場が「高津用水」という小川の氾濫で崩壊したのです。流出したごみの中からは注射針や点滴の管などが多数発見されました。明らかに法律違反です。地元住民が注射針などの完全撤去を求めましたが、県が積極的に動く気配はなく、下野新聞社が注射針流出を報道した直後には、県の環境整備課長が「閉鎖された処分場のごみは土に返ったものと見なされ、産廃とは認定されない。災害で排出されたものは地権者や水路の管理者の責任となる」と答弁したそうです。
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処分場は県外の産廃中間処理業者が自社処分場として使用していたものでした。県はこの業者に届け出以上の面積を埋め立てしたかどうかを含め事情を聴きましたが「知らない」の一点張りで、また業者に土地を貸した地権者からは「だれに貸したか覚えていない」としか回答を得られませんでした。県は「1つを掘り返して撤去を肩代わりすれば、次々と同じ要求が住民側から起こされ兼ねない」との危惧から、結局は壁面が崩壊した部分のみを那須町に補修させ、その費用を補助する形で決着を図ったようです。那須町町内に百カ所近くあるほかの処分場についても同様の汚染が心配されています。

那須にこれから別荘を建築したいと思っている場合、那須地域が別名「産廃銀座」と呼ばれているという事実を知っておくのは有益です。そういった情報をあらかじめ知っていれば、土地を選ぶ際に“近くに産業廃棄物処分場が無いか?”に注意することが出来るからです。できれば将来的にも近くに産業廃棄物処分場が出来る計画が無いかどうかチェックしたいところです。業者は買収しやすく埋め易い土地として河原近くの土地を選ぶ傾向があります。そういった場所の土地を購入して別荘を建てたいと思っている方は平日の昼間に車の通りなどをチェックして大型ダンプカーがひっきりなしに往来していないかどうかも確認した方が良いでしょう。近くに産業廃棄物処分場がある場合は、そこに廃棄物を運ぶために大型ダンプカーがかなり頻繁に出入りします。なお、近いうちに東北自動車道に黒磯インターチェンジが出来るということで、交通の便が良くなり、産業廃棄物がさらに大量に流入してくるのではないかという危機感が強くなっています。

那須では那須水害の後、有害物質による水質汚染がますます広がりました。カオリが土地を選ぶ際に“町営水道引き込み済”という条件に特に拘った理由も一つはそこにあります。井戸水では仮に現在の水質が基準を満たしていたとしても、将来的な水質に関しては何の保証もなく、とても恐ろしいと思ったからです。それでは、すでに現在、井戸水を使用している方々はどうすればいいのかと言えば、“シーガルフォー”などの浄水器を取り付けて自衛するしかないでしょう。

産業廃棄物のほかに、別荘利用では通常発生するゴミをどうするかという問題もあります。基本的には、別荘地内は行政の範囲外となります。自治会がしっかりしている別荘地でもゴミは持ち帰りというのが原則です。定住の人は契約すれば専門の業者が収集してくれますが有料です。週末の滞在だけだと持って帰れる量ですが、夏休みなど長期滞在の時は、生ごみは穴をほって埋め、燃えるごみはドラム缶で燃やすなどの対策が必要となります。そして別荘から帰りの車はほとんどごみ収集車状態というのが実態です。都心ではあまり気にしないゴミですが、別荘地では大問題なのです。

市販のリゾート雑誌をめくると、誰もが楽しそうに笑ってリゾートライフを送る様子ばかりが載っています。良い面だけ必要以上に強調されて、却って胡散臭い印象を抱きます。那須を始めとした観光リゾート地には豊かな自然を満喫できるという反面、ゴミ問題や水質汚染、悪徳業者の横行など、様々な問題点が実際に存在します。そういった情報が公正に、正確に伝えられることによってユーザーがきちんと自衛出来るようにすること。今、求められているのはそういった視点ではないでしょうか。今回、実際にカオリが自分の別荘を建築することになったので、様々な体験をすることが出来ました。このコラムの中で、市販のリゾート雑誌では決して触れたがらない真実の姿を伝えて、これから別荘を建築しようと考えている方々の自衛に少しでも役立てば嬉しいです。

那須はとても良い所です。豊かな自然と温泉は、多くの人々を魅了してやみません。その素晴らしい那須を油断すると酷い目に遭う場所としてしまったのは、お金に目の眩んだ人間達です。しかし幸いにして世の中には強欲な人間ばかりではなく、善良な市民が大半を占めています。正しい情報を知って、各自がきちんと自衛していくことによって、悪徳業者や強欲な人間は居心地が悪くなって、自分から出て行くものです。そうして、カオリの大好きな那須がますます良い所になっていくのを期待しているのです。

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How to read this story

Each page shows one step of building a vacation house in Nasu, from finding land and meeting the architect, to construction and daily life after completion.
You can start from any part you like, but reading in order may help you understand the full flow more clearly.

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