那須の宿 ...お泊まりしてゆっくり休みたい。 |
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■シンデレラの靴(2)■
予想外の事故のために、混んだ電車にのるはめになった朝。
会社に着く頃にはすっかり疲れ果てていて、
「よし、今日は早く帰るぞ!」
と誓ったのもつかの間。
山積みの仕事を見ないフリすることもできずに、残業することウン時間。
そろそろ帰ろうとやっとの思いで会社を出て、電車に乗ろうとしたら・・・。
な、な、な〜んと、電車が来ない!!!
ホームは人があふれかえっている。
ああ、朝の風景のカムバック、事故よ再び?
いや、私はそんなに運が悪いはずもない、などと自分に言い聞かせつつもドキドキしながら駅員さんのアナウンスを待つ。
「お知らせいたします。先程の人身事故の影響により電車のダイヤ大きく乱れております」
どっか〜ん!
予想的中。
すでに時刻は11時。
どうやって帰るんだよぅ。
やっと来た電車に乗った私の耳に信じられないアナウンスが・・・。
「後続の電車は運転が取りやめになっています。次の電車は20分後ですので、みなさん、この電車に乗ってしまって下さい!」
その声に誘われて、ホームで
「一台待つか」
と余裕をかましていた人々がみんな必死の形相で電車になだれ込んできた。
「きゃ〜! 乗ってこないで。そんなにいっぱい」
どどどっ。
あれ〜。
ということで、またしても靴が脱げてどこかへ・・・。
しかし、混み方が朝と違うことを発見。
朝は各駅からジワジワと、時にどどどっと人が乗ってきて、どんどん増えていき、最後の終点までそのまま混んでいる。
でも、帰りは最初の混み具合がピークで、その後は各駅に止まる度にちょっとずつ人が減っていく。
そう、だんだん楽になっていく。
このほうが精神的にはいいなぁ、などと考えている場合ではなくて、はやく靴を探さなくては。
こうなったら、脱げない靴を買ったほうがいいかしら。
あ、でも、もしかしたら、今度こそ素敵な王子様が、
「お嬢さん、靴をお忘れですよ」
と言って現れるかもしれない。
ワクワク。
結局、靴はまたしても隣のオヤジの足の間に埋もれていた。
野望果たせず。 |
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