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| カオリのOL日記...那須高原観光バーチャルツアーズ |
| 筋肉痛と上流階級 |
| 01/06 (火)
「私ね、お正月に食べ過ぎたから、ダイエット器具で頑張って運動したら、足がすっごい筋肉痛になっちゃって・・・。」 と、ゆんゆんが言いました。 「なに? ゆんゆんったら、また通販で何か買ったの?」 「ちがうよ、前から持ってるやつだけどね。」
「筋肉痛かぁ。カオリはね、背中の右側が痛いの。年末にクリキントンを作るので裏ごししたら、普段使わない筋肉を使ったらしくて、いまだに痛いんだよ。」 「裏ごしはねー。大変だよねー。あれ? バーミックス使わなかったの?」 「それがねぇぇぇ! 裏ごしを終えてから気づいたのよぉぉぉぉ! ああ、時間も筋肉も使って損したよ。」 「でもさ、カオリさん。無人島に漂着したときに、電気が使えなくてバーミックスでできなくても、裏ごしを人力でできるってことじゃん。」 「無人島に漂着したら裏ごしなんてしないで、生のママでも芋を食べてしまうよ。」 「うーん、それもそうだね。じゃあ、数奇な運命をたどって超上流の旧家に嫁いだとして、バーミックスなんて使ってはいけません、裏ごしは人力でやりなさい、ってことになったときも、カオリさん安心だね。」 「そんな上流階級だったら、お女中さんがいて、お嫁ちゃんは裏ごしなんてしないんだよ。」 「そうか、お女中さんが裏ごしするのか。」 「も、も、もしかしたら、数奇な運命でカオリがお女中さんになってしまうかもしれないなぁ・・・。だとしたら役にたつね。」 「でもさ、カオリさんが狙っているベルギー王子と結婚したとして・・・。」 「ベルギー王室!」 「そういえば、この前さ、ノルウェーだっけ(?)の王子がバツイチで子連れの年上の女性と結婚したでしょー。」 「まじ??? どこで出会ったんだろう? 気になるなぁ。」 「ヨーロッパの王室の人たちってフレンドリーに普通に生活しているっぽいよね。」 「じゃあ、ベルギーで裏ごしするときに、カオリの経験は役に立つね。でも、まてよ、そんなにフレンドリーな人々なら、バーミックス使っても文句言われないような気もするし・・・。」 「でも、そういう王室だったら、裏ごしの名人みたいな屈強なシェフがいるんだろうねぇ。背中の右側の筋肉にチカラコブができるような、裏ごしをあっと言うまにしてしまうようなシェフが。」 「そうか・・・。しょぼん・・・。ゆんゆんの言うことはもっともだよ。」 「宮廷の専属シェフもいるだろうし。っていうか、裏ごしって日本料理だけのような気もするけど、どうなんだろう?」 「カオリの愛情こもった裏ごしを味わわせてあげたかったのになぁ・・・。しょぼん・・・。」 と、自分たちでもなんだかわけのわからない会話をしつつ、仕事をしていました。 カオリは昨年から持ち越している名簿の仕事をブツブツ言いながらしていたら、ゆんゆんが、 「それはね、源氏物語でも出てくる地名だねー。」 と言い出しました。 カオリは源氏物語アンチです。 「あいつ、むかつくのー! だってね、ロリコンでマザコンで、浮気者でストーカーじゃんかい。」 「内容はそうだけど・・・。でも、表現の美しさとかさ、日本の言葉がいいんだよ、あの話は。」 「そうかなぁ??? ただのハレンチ物語だよ。」 「一応、イケ面ってことになってるしさ。関係をもった女性には家を与えたりしてるんだよ。」 「気持ち悪いじゃんー、そんなの。それにさ、末摘花さんなんてさ、アバラヤじゃん。バカにしてるよね。オンナは顔じゃないよ。」 「もともと落ちぶれてアバラヤに住んでいたという設定なんだよ。でも、確かに、紫の上については犯罪に近い気もするけど・・・。」 「監禁して引きこもりじゃんかい。ダメダメだよ。」 「監禁もなにも、あの当時の高貴な女性は人前に姿を見せてはいけなかったんだよ。顔を見せるっていうのは夫になる人だけだったんだよ。」 「ふむふむ。御簾の中にいたんだよねぇ。でもさ、顔も分からない人となんで恋に落ちるんだろうねぇ。」 「だから、和歌とか送りあってさぁ。ロマンチックでしょー。」 「貴族かぁ。歌なんて作ってばっかりで、随分ヒマだったんだろうねぇ。(だって、私たちのOLの歌は忙しくて続きが出来ないじゃんかい。)」 「政治をしていたと思うんだけど、でも、政敵と女性を巡って争って島流しになったりしたしなぁ・・・。島流しっていったって、つい目と鼻の先くらいの近い距離だったんだけどねぇ。」 「ねっ、ヒマなんだよ。山上憶良さんなんてさ、一生懸命働いたって暮らしがラクにならなかったそうだよ。」 「な、な、なんで山上憶良さんが出てくるの??? でもさ、ヨーロッパの貴族だってそんなもんだよ。」 「なに? ベルギー王室の悪口は許さないじょ。」 「マリーアントワネットさんもさ、オーストリーからフランスにお嫁ちゃんに来て大変だったんだよ。出産だってみんなの前でしたんだってさー。」 「すっげげ、立ち会い出産??? あ、そうか、確かに王位を嗣ぐ子供を産んだよって証明?」 「いや、そういうことじゃなくて、習慣というか、シキタリだったらしいけど・・・。」 「のぞきじゃんかい、そんなの!」 「いや、だから、儀式というか・・・。いろいろあったんだよ。」 「貴族も大変だなぁ。。。」 と、それなら残業でもしている方が気がラクだと思えてしまうカオリでした・・・。
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