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カオリハウスレポート
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12.那須高原の家
13.のんびり過ごす
14.虫たち
15.シール剥がし
16.別荘での洗濯
17.通販の王様
18.快適住宅の矛盾
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快適住宅の矛盾

カオリハウスは高気密・高断熱、24時間換気、温水暖房のセントラルヒーティング。恐らくは現在、考えられる“快適だと考えられる住宅”をそのまま建ててみましたというような家だと思います。ところが、意外と盲点なのが、これら最新の技術というものが“別荘で快適に過ごす”という点に於いては矛盾を抱えているという事実です。

高気密・高断熱住宅の特徴は「暖まり難く冷めにくい」。つまり、家全体が暖まるのに時間はかかりますが、一度、暖まってしまえば僅かな暖房でいつもポカポカとした住宅だということです。実際、カオリハウスも冬場に温水暖房のセントラルヒーティングのスイッチを入れてから家全体が暖まるまでに丸2日間はかかりますが(温水暖房のセントラルヒーティングのみ稼動の場合)、それ以降は僅かな暖房でとても暖かく過ごすことができます。

しかし、別荘利用を前提に考えた場合、「家全体が暖まるのに2日間かかる」というのはどうでしょうか?例えば3連休を別荘で過ごす場合、やっと暖まってきたと思ったら別荘を後にするといった場面が想像できます。実際、カオリハウスでは温水暖房のセントラルヒーティングと併用してエアコンをフル稼働させないと別荘に到着した初日など、寒くてとても過ごせたものではありません(注)

対応策として考えられるのは、温水暖房のセントラルヒーティングを毎日、一定の時間になったらタイマーで稼動させて、家全体が完全に冷えてしまうのを防ぐという方法があります。しかし地震も多い昨今、灯油を使う暖房を勝手に稼動させるのは安全面でとても気になります。やはり、別荘利用では到着時に温水暖房のセントラルヒーティングと併用して早く暖まるエアコン暖房などを使用するのが現実的ではないかと思います。

「高気密・高断熱住宅は冬の那須でも、暖房を消しても家の中が零下になることはありません」という円谷さんのお言葉通り、確かにカオリハウスでは、温水暖房のセントラルヒーティングを消していても家の中が零下になることはなく、従って水道の凍結や水道管の破裂という心配は無さそうです。となると、到着時に多少寒いのを我慢すれば、わざわざ毎日、温水暖房をタイマーで一定時間に稼動させることも無いのかな・・・?円谷さんは「電話での遠隔操作で別荘に到着する数時間前に暖房を稼動させることも出来るはずです」とおっしゃってくださいました。実際、そのような製品もあるようですが、快適さを追求するとキリが無いものですね。

さて、快適住宅の矛盾点ということで、もう一つ、重要なことに触れておきたいと思います。それは「暖まり難く冷めにくい」という特徴と関係があるのですが、夜の間に建物が冷えてしまうのを防ぐため暖房をつけたまま寝ると「とても暑い」ということです。特に上階は熱気が篭り、快適な睡眠を妨害する大きな要因となります。しかも高気密・高断熱住宅の暑さは普通の暑さとは違い、身体が芯からポカポカします。これが、布団に入って寝ようとした場合には大きな障害となり「暑い、暑い」と言って夜中に何度も布団からはみ出してしまうという事態が起こるのです。ところが、布団からはみ出したままではさすがに寒い。そこで、何度も布団に出たり入ったりで、結果としては「良く眠れなかった」ということになってしまう訳です。かと言って夜の間に暖房を切ってしまうと朝方などはすっかり家全体が冷え込んでしまい、暖房をやり直すために、かなりの量の燃料を消費することになってしまいます(もっとも、「冷めにくい」ですから、ゼロから暖房をやり直す訳ではありませんが、それでも快適に過ごせる温度に戻すまでには少々時間がかかります)。

では、カオリハウスではこの快適住宅の思わぬ盲点(夜暑すぎる)にどのように対処しているのかと言うと、寝室の換気量を多くして外の冷たい空気を少し多めに取り入れて温度を下げ、快適な睡眠が得られるように工夫をしています。具体的には、寝室の吸気孔を2箇所設けて24時間換気をフル稼働にし、空気の流れをコントロールして、寝室の温度を適温に調整するのです。一般に「換気量を多くしても熱損失はそれほど大きくはならない」と言われますが、体感してみるとまさにその通りで、吸気孔からの空気流入量が多い寝室の温度は下がりますが、家全体の熱損失はさほど大きくなく、結果として家全体では朝まで快適な住環境が保たれることになります。そしてこの方法なら寝ている間も常に新鮮な空気が供給されますから、バッチリ快適な睡眠と健康を得ることができます。

(注)
このレポートを書いた頃、カオリは23時頃に東京方面から出発して夜中の1時頃に別荘に到着するというパターンで別荘を利用していました。その利用方法ですと、一番室内温度が下がる頃に別荘に到着するため、「寒い寒い」と言いながら暖房を付け、すっかり冷え切った布団に潜り込んで冷たい布団の中で丸まりながら眠りに付くという状況でした。ところが、ある時から東京方面を明け方に出発して朝8時くらいに別荘に到着するようにしてみたところ、暖房に時間がかかることは気にならなくなりました。何故なら、一度別荘に寄って荷物を降ろし、エアコン2台+温水のセントラルヒーティングフル稼働の暖房を付けたらすぐに外出するようにしたからです。半日か一日くらい外出して買い物などの用事を済ませ、別荘に戻れば、暖かいお部屋が出迎えてくれます。暖房に時間がかかるという点は変わりませんが、別荘に到着する時間を変えることで、大した問題ではないようにできるようです。もし那須高原に別荘を持ち、冬でも利用したいという方へアドバイスするとしたら、「夜中に別荘に到着するのは避けたほうがよい」ということです。那須の冬の夜の寒さは半端ではありません。まさに凍えるような寒さです。

(カオリのOL日記より)
寒いのは苦手なのデス。


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