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カオリハウスレポート
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11.小鳥のタイル
12.那須高原の家
13.のんびり過ごす
14.虫たち
15.シール剥がし
16.別荘での洗濯
17.通販の王様
18.快適住宅の矛盾
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小鳥のタイル

「玄関の入り口に小鳥のタイルを配置したら素敵だろうな」。そのアイデアが生まれたのはカオリが飼育していた白文鳥のチュンが死んでしまったときでした。小さな身体で最後まで必死に生きようとしていたチュン。その姿を忘れないためにカオリハウスに思い出として残そうと思ったのです。本当は一緒にカオリハウスに連れてきて、一緒に那須を満喫したかったのですが、それも遂に叶いませんでした。チュンは白文鳥でしたが、生まれ変わり、不思議な青い鳥となって帰ってきたという設定で、小鳥のタイルは青い鳥にしました(白い鳥ではあまりにもダイレクト過ぎて思い出してしまうという理由もありました)。前々からその素敵なタイルにカオリが魅せられていたジェイゴさんに特別にお願いして全部で約100枚にもなるオリジナルタイルを焼いてもらい、いよいよ実際にタイルを埋め込む日がやってきました。

小鳥のタイル1実際の作業に入る前にすべてのパーツを並べてみてイメージを掴みます。タイルを焼いてくださったジェイゴさんのお話にも熱が入ります。ジェイゴさんは楽しみながらこの新しい試みに挑戦してくれました。
小鳥のタイル2いよいよタイルの埋め込みが始まりました。丁寧にトンカチの柄の頭の部分で一つずつトントンと叩いて埋め込んでいきます。パーツの数は全部で約100枚。気の遠くなるような作業ですが、ゆっくりやるという訳にもいきません。下地が乾く前に素早く正確にやり遂げなければいけないのです。
小鳥のタイル3ここまでで約30分。まだまだこれから長い道のりですが、目玉が入って安心したところでホッと一息です。
小鳥のタイル4カオリも一つだけ埋め込みに挑戦してみました。
小鳥のタイル5トントントン。少しずつタイルが埋まっていきます。思ったよりも力の加減が微妙で難しい〜。タタキ過ぎるとタイルが割れてしまいます。これを約100枚もやるなんて、スゴ過ぎる。まさに職人技です。
小鳥のタイル6じゃ−ん。これが完成図です。見事に小鳥のタイルが完成しました。ジェイゴさん、そしてタイルを埋め込んでくれた菊池さん、ありがじゅ〜。感謝しています。全部で約2時間もかかった気を遣う作業をやり終えたあとに、「いやあ勉強になりました」と菊池さんがおっしゃたお言葉にはまさに頭が下がる思いでした。


チュン- チュンがお星様 (2002年3月2日のOL日記より抜粋) -

さきほど、午後7時頃、チュンが永眠しました。チュンは昨日からご飯を食べられず、ひたすら水だけを飲んでいました。カオリはウトウトしながら目が覚めてチュンの様子をこっそりと伺いに行く、ということを繰り返しをしていましたが、今朝5時の見回り(?)の際にはカオリが行くと元気なふりをして餌を食べるふりをしました。
「チュン、無理しないでゆっくり休んでいいんだよ。」
と涙ながらに話しかけるカオリにチュンは、
「ちゅんちゅん」
と鳴きました。その後もちょくちょく様子を伺っていましたが、水を飲んでいるだけでご飯は食べず、カゴの中の壁に寄りかかってじっとしていました。朝、チュンを抱いてお尻を拭いてあげて、お薬を飲ませてあげましたが、体力がなくて酷なので体重測定はしませんでした。カゴはすでに止まり木を取り払い、床暖房を入れて下に乾燥コーンを敷いてあげていたのですが、その上にうずくまり、時折、クビだけ動かしてカオリの様子を見ています。
目が合うたびに、
「チュンちゃん、頑張ったね。ゆっくりしてね。」
と語りかけるカオリです。午後3時頃、チュンが突然、カゴの入り口のところでチュンチュン鳴きながら体力ないはずなのに足で捕まって何かを訴えています。
「どうしたの?ちゅん! 疲れちゃうからそんなことしなくていいよ。カオリここにいるよ。」
と言ったのですが、またドアに捕まろうと飛び跳ねる仕草をします(体力ないので、実際にはクビがぴょこぴょこなっているだけ)。カオリは慌ててリビングルームの室温を27度に上げ、カゴ内の温度(30度)に近づけたのち、チュンをカゴから出しました。チュンはカオリの手の中でうずくまり、元気な頃にしていたような寿司の握りポーズをとり、たまに顔をカオリの方に斜めに向けて目を合わせます。貧血のためか、くちばしも目の回りも、真っ白です(本来は赤い)。
「チュンちゃん、カゴの中にいたほうが暖かいよ。カオリの手は冷たいんじゃない?」
とカゴの中に戻そうとしますが、カオリの手にしがみついています。仕方がないので、また外に出し、カオリはひよこ電球一緒に抱いて、チュンが寒くないようにしてあげます。手の中でチュンが眠ったりもぞもぞしたりするのを小一時間ぼーっと眺めていました。チュンが熟睡に入ったので、そーっとカゴに戻しました。しばらく見ていましたが、眠っているので(昏睡状態?)、そのまま、ゆっくり眠らせてあげました。その後、ガサガサ音がしたので見てみると、小松菜のそばに移動して、小松菜を枕にしていました。
「ちゅんー。無理しないでいいのに。カオリが小松菜食べろっていつも言っていたからって、こんなになっても小松菜食べるふりしなくたっていいのにー。」
と涙ボロボロのカオリ。そして、その後、カオリが夕食のインドカレーを食べているすきに、チュンは永眠しました。カレーを食べ終わってチュンの様子をのぞくと、小松菜を抱くようにして横に倒れていました。
「チュンー。」
と呼びましたが反応はなく、もう息もしていません。そっとカゴから出してあげたら、かわいい寝顔をしていました。まだ暖かく、つい先ほどまでの命を感じました。しばらくはチュンを抱いて撫で撫でしていましたが、だんだんとチュンは冷たくなり、固くなってきました。そこで、植木鉢の中に土を入れ、チュンを自然に返すことにしました。土をかけ終わった後、その植木鉢にはチュンが最後に抱えていた小松菜を植えました。これでチュンは小松菜を食べながら、お星様になってカオリのことをニヤニヤしながら見守ってくれることでしょう。那須のカオリハウスの完成を待たずにお星様になってしまったチュンですが、カオリの心の中ではいつも仲良しのチュンなのです。


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