那須の宿 ...お泊まりしてゆっくり休みたい。 |
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■危険なスキー(後編)■

こうなると、何かイイ出会いも何もあったもんじゃない。
生きて帰れれば良しとしよう。
このまま、夜になって吹雪きになって(なんでいきなり・・・?)、遭難してしまったら、どうすればいいのだろう?
お〜い! 私はここだよ〜!
そう心で叫びながらも、ちょっとずつ座り降りをするカオリ。
やっと20メートルくらいは降りれたかな。
でも、まだ先が長い・・・。
後からチラホラと来る上級者のみなさんの、
「なんだ、こいつ? なんでここで座っているの?」
という目に、すがる思いで見つめ返すカオリですが、誰も助けてくれません。
そうこうしているうちに、妙な音楽が鳴り始めました。
なになに? リフトが止まる?
今日のナイターは中止?
上にいる人は、速やかに降りてこい?
降りれないよぅ!
どうすればいいのぉ?
もはや、前にも後ろにも進めない。
半泣き状態になったカオリの目に止まったもの。
それは、柱に設置された安全装置。
非常ベルであった。
考える間もなく、指がボタンを押していた。
ビ〜!
という音と共にインターホンのようなところから、
「どうしました?!」
という緊張した声。
「降りれないんです。助けて下さい〜」
と泣きつくカオリ。
「怪我ですか? 病気ですか?」
「足が動きませ〜ん」
「足ですか? 怪我ですね。そのまま動かないで下さい。すぐ行きます!」
なんだか、ちょっと違うような気もするけれど、まぁいいや。
あっと言う間に駆けつけたレスキュー隊・・・。
「左ですか? 右ですか? 動かせますか?」
「いや、そうじゃなくて、私はいたって健康です。じつは、滑れないんです・・・。初心者なんで・・・。これ以上、降りられません・・・。助けて・・・」
しどろもどろで説明するカオリ。
結局、レスキュー隊が持ってきた担架のソリに乗せられて、引っ張られて滑り降りるカオリ。
・・・ジェットコースターよりも恐かった・・・。
さすがに、心配していた友達はレスキュー隊で運ばれてきた私を見て仰天。
あとで係員にたっぷり怒られていました。
「困るんだよね。滑れない人を上に連れていったら」
というわけで、次の日からは、誰も上に誘ってくれなくなってしまいました。
スキーなんて嫌いだぁ〜! |
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