那須の宿 ...お泊まりしてゆっくり休みたい。 |
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■危険なスキー(前編)■
カオリはスキーが苦手である。
いや、苦手どころかまったくダメ、できないのである。
でも、小さな頃はかなり滑れた。
わんぱくスキー教室に通ったおかげで、ひょいひょい(スイスイか?)滑れたのである。
思えば、小さな頃のカオリは運動が大好きであった。
水泳も得意だったし、新体操なんぞもやっていた。
それなのに、いつのまにか、まったく運動ダメ人間になってしまったのである。
進化せずに退化したのかな?
できないといっても、冬のスキーといえば、何か良い出会いが生まれたりなんてして・・・、なんていう期待もあって、大学生の頃はひょいひょい出かけたものだ。
たいていは、何も期待していたことはなく、温泉につかって帰ってくるだけなんだけどね。
でも、その年の冬は違った。
悪い友達にそそのかされて(?)、某スキー場へ。
白銀の世界!
ああ、何かイイコトありそうだわ。
などと期待しながら、初心者コースのその下のソリなどが立て掛けてある所で滑って(というか歩いて)遊ぶカオリ。
通行人の邪魔になっているとは、まったく思ってもみない。
「うん、ちょっとは滑れるようになったかな。(歩いているだけだよって?)」
と、かっこいい男の人に声をかけられるはずもなく、ただ自問自答してみた。
「これなら、ちょっと初心者コースに行って滑ってみてもいいんじゃない?」
と、すっかり気分を良くしたカオリは、チビッコたちがいっぱい並ぶリフトへと向かった。
なんと言っても今日はまだ一度も転んでいないもんね。
けっこう上達したかもよ〜。
ご機嫌である。
初心者コースのリフトに並んでいると、悪い友達に発見されて声をかけられた。
「カオリちゃん、なんでそんなところに並んでいるの? 上行こうよ。みんなも一緒だからさ」
「えええ? でも、私滑れないから、こっちでいいのよ」
「でも、ずいぶん滑れるようになったでしょ? 教えてあげるからさあ〜! 大丈夫だよ」
そうかなぁ?
たしかに、今日の私は、なにやらパワーを感じるし、少しだけ上達したような気もするし、チビッコたちと一緒に滑るのもしゃくだし。
ええい!
上まで行ってしまえい!
こうなったら、とことん滑ってやろうじゃないの。
昔はできたはずなんだもんね。
そう決心して(やめとけよって?)、友達と一緒に上級者コースへ。
リフトから降りた私の目の前に広がっている光景は・・・。
信じられない! 下が見えないよぅ。
急すぎるよぅ。
しかも、みんなすごいスピード!
ひかれちゃうよぅ。
「だめだめ、私帰る〜!」
と、言って下りのリフトに乗ろうとしたけれど、これも急で恐い。
乗るタイミングもつかめず、降り場でウロウロ・・・。
そうこうしている間にも、友達は一人ずつ降りていく。
「ちょっと〜。教えてくれるって言ったじゃん〜。どうやって降りればいいの?」
「こうやって滑るんだってば〜。お手本みせてあげるからね。よく見ていてね」
そう言い残して、滑り降りて行ってしまったアキちゃん。白状者めぃ!
つ、つ、ついにたった一人に・・・。
どうすればいいの〜?! |
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